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野口晴哉【心理療法読本】を読む(2) =心の構造機
さて野口晴哉【心理療法読本】である。野口整体と他の療術と一線を画するのが心理指導である。よく療術の先生が、治療などと言って病気を治そうとしたりしているが、それは単なる治し屋であって、命そのものと相対する整体操法家ではないと思う。そもそも、自分の療術の方法で病気を治したとか治すなどと言うこと自体がおこがましい。真剣に治療をすればするほど、人間の心理作用の支配を痛感するものだ。潜在意識教育というものこそ整体操法の根っこにあるものだと思う。整体操法や野中操法を志す方は、ここのところをよく腹に入れておいてほしいものだ。

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野口晴哉【心理療法読本】

三、心の構造

心の構造は、こうするとか、嬉しいとか悲しいとか、考えたり感じたりする表面を通して外界に結ばれる現在意識。
口惜しいとか楽しかったとかいう過去に記憶や感情、冷たかったとか熱かったとか、辛かったとかいう観念がひと塊になって、現在意識の働く傾向をいろいろと指図している潜迫している観念、抑圧された感情、実行できなかった意志等の潜在意識。
これらの大本としての形なき、未だ意識ならざる無意識。
この関係は海水と氷山の関係を考えれば容易に判りましょう。即ち海面に顔を出している氷山が現在意識、その海中の隠れた部分が潜在意識。それらの大本としての海水が無意識。
心理療法を行なう者として先ず目をつけるべきは第二の潜在意識でありまして、この中には個人の生涯の体験なり、記憶なり、感情なり、意志なり、欲望なりが宿っていて、ただ宿っているだけではなく、どんな瞬間においても現在意識の大本として働いているのであります。ただ現在意識に及ぼすだけではなく、食欲とか性欲とかいう体の欲求にまで働きかけているのであります。味噌汁の中に浮いている蝿の死体を見ますと、現在意識では動物性のだしのつもりでいても、吐気が生ずるのであります。このように現在意識の働きに逆らってでも潜在意識は体の変動まで起してその欲求を果たして行くのであります。現在意識は己に逆らうものが裡にあることを認めねばなりません。上手に歌おうとすると反って硬くなって下手になり、その努力に逆らった結果の生ずることも珍しいことではないのであります。・・・
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野口晴哉【心理療法読本】の目次を以下に書く。

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一、人間
  生命、欲求、生の表現、種族的欲求、表現の技術、病気、治療、心と体と、個性、自発の行動

ニ、我
  誕生、生長、存在、変化、消滅

三、心の構造

四、技術

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心理療法の基礎的なことが、わかりやすく書かれている。まったく委曲を尽くされている。今回は「三、心の構造」より抜粋した。僕としては文中の『心理療法を行なう者として先ず目をつけるべきは第二の潜在意識でありまして、この中には個人の生涯の体験なり、記憶なり、感情なり、意志なり、欲望なりが宿っていて、ただ宿っているだけではなく、どんな瞬間においても現在意識の大本として働いているのであります。ただ現在意識に及ぼすだけではなく、食欲とか性欲とかいう体の欲求にまで働きかけているのであります。』という部分を皆さん読んでもらいたかったから、先ずこれを引用した。整体操法の中で、心理的なものが現れるのが、椎骨の際である第一側である。硬結として出現する。野口晴哉が興味を持って観、操法の対象としていたのはこれである。だからこそ整体操法の威力は絶大だったのであり、秘伝的技術なのである。だから一側を弾けたら蔵が建つというのだ。
| kawashima1092 | 22:32 | - | - | - | - |

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